金よりも誠意だ。関西学生野球史上最高のスラッガー、織田裕行一塁手(近大)が
巨人、阪神の提示した史上最高の契約金1億5000万、年俸1700万を蹴り、何と契約
金6000万、年俸500万の大阪バファローズに入団することを発表した。
記者席がざわめく中、織田選手は「金じゃないんです。社長さんから『君はドケチそう
やし、球団のイメージにぴったりや』と言われたんですけど、逆に一番親しみを感じまし
たね。要するに誠意が入団の動機です」
大阪バファローズは今年、オリックスの経営破綻を受けて吉本興業と大阪の中小企業
が結成した「バファローズを復活させる会」が中心となり、球団を「買い戻す」形で復活した。
オーナーの吉野伊佐夫社長は知らせを聞くと「来年の2012年は吉本興業創立100周年。
これも何かの縁やな」と目を細めた。
8月、週刊誌に「読売が家族の借金返済のために裏金を渡し、見返りに入団を確約させ
ようとした」と根も葉も無いデマ記事を書かれ、一時期人間不信に陥ったことも。しかし、母
や妹の励ましによって立ち直ることができた。最後の秋期リーグでは甲子園球場でリーグ
新記録の20本塁打も達成。近大の十連覇に大きく貢献した。190cmを越える長身と、モミ
アゲの長さから「近大のルパン」の異名を持つ。
織田は最後に、「横浜の三橋と対戦したいですね。借りがありますから」と早くも「ハマの
劇場王」に挑戦状を叩きつけた。現代には珍しいハングリー精神の持ち主である織田の
動向に注目していきたい。
(2011. 10.31付のサンスポより)
おおきく振りかぶって◎ひぐちアサ 46球目
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/comic/1136738055/566 より
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